7月・8月・9月の暑い時期に家族葬へ参列することになり、
「真夏でも喪服のジャケットは着ないといけない?」
「半袖で参列したら失礼?」
「女性は暑くても黒いストッキングを履くの?」
と迷われる方も多いのではないでしょうか。
家族葬であっても、基本的な服装マナーは一般的な葬儀と大きく変わりません。
ただし、真夏の葬儀で無理をして体調を崩してしまっては意味がありません。
大切なのは、故人やご家族への配慮を忘れず、場に合った服装を基本にしながら、暑さ対策も取り入れることです。
この記事では、7月・8月・9月の家族葬に参列するときの男性・女性・子どもの服装や、一日葬・直葬の場合の考え方について解説します。
家族葬でも夏の基本は「黒を基調に露出を控える」
家族葬は家族や親族、親しい方を中心に行う葬儀ですが、「家族だけだから何を着てもよい」というわけではありません。
特に服装の指定がなければ、一般的な葬儀と同じように、黒を基調とした落ち着いた服装を選ぶと安心です。
| 参列者 | 夏の基本的な服装 |
|---|---|
| 男性 | 黒の礼服・白シャツ・黒ネクタイ・黒靴 |
| 女性 | 黒のワンピース・アンサンブル・スーツなど |
| 学生 | 学校の制服 |
| 子ども | 黒・紺・白・グレーなど落ち着いた服装 |
暑い季節だからといって、極端にカジュアルにするのではなく、素材や着方で暑さを調整すると考えるとよいでしょう。
7・8・9月の葬儀でジャケットは脱いでもいい?
真夏の葬儀で特に多いのが、
「男性はずっとジャケットを着ておかないといけないの?」
という疑問です。
基本的には、葬儀・告別式など正式な場では、礼服の上着を着用するのが無難です。
ただし、35度を超えるような暑い日に、屋外や移動中まで無理に上着を着続ける必要はありません。
移動中や待ち時間は無理をしない
自宅から葬儀会館へ向かう途中や、屋外で長時間待つ場合などは、上着を脱いで暑さを調整してもよいでしょう。
会場へ入る前に身だしなみを整えれば問題ありません。
火葬場への移動時なども、その日の気温や体調を考えて判断しましょう。
会場から案内があれば従ってよい
家族だけの葬儀では、
「暑いので上着を脱いでください」
と喪主や葬儀社から案内されることもあります。
その場合は無理に着続ける必要はありません。
マナーは大切ですが、熱中症になるほど我慢するものではありません。
男性の夏の家族葬の服装
男性は、黒の礼服に白いワイシャツ、黒いネクタイを合わせるのが基本です。
夏用の礼服を選ぶ
礼服には、春夏向けと秋冬向けがあります。
夏用は生地が薄く、通気性がよいため、暑い時期の葬儀ではかなり負担を減らせます。
これから礼服を購入する場合は、夏用やオールシーズン対応のものを選ぶのもよいでしょう。
半袖シャツでもいい?
式中は上着を着ることを考え、白いシャツを選びます。
半袖シャツを使用するかどうかは、葬儀の形式やご家族の考え方によっても変わります。
正式な場では長袖の白シャツが無難ですが、猛暑時や家族だけの葬儀などでは、会場の案内やご家族の意向に合わせて調整してもよいでしょう。
迷った場合は葬儀社へ確認すると安心です。
ネクタイ・靴・靴下も黒を基本に
夏でも基本的な小物は変わりません。
黒無地のネクタイ、黒い靴下、装飾の少ない黒い革靴などを合わせます。
派手な時計やアクセサリーは控えましょう。
女性の夏の家族葬の服装
女性は、黒のワンピース、アンサンブル、スーツなどが一般的です。
夏場は、通気性のよい素材を選ぶと過ごしやすくなります。
半袖・五分袖でもいい?
女性の喪服には、夏用の半袖や五分袖のワンピースもあります。
大切なのは、袖の長さだけではなく、肌の露出を控えることです。
胸元が大きく開いたものや、極端に袖が短いものは避け、落ち着いたデザインを選びましょう。
黒いストッキングは必要?
正式な葬儀では、黒のストッキングを着用するのが一般的です。
真夏でも基本的な考え方は同じですが、薄手の夏用ストッキングを利用すると負担を減らせます。
ただし、ご高齢の方や体調面に不安がある場合まで、無理をする必要はありません。
サンダルやミュールは避ける
暑い時期でも、サンダル、ミュール、つま先やかかとが大きく見える靴は避けた方が無難です。
装飾や光沢の少ない黒いパンプスなどを選びましょう。
子どもの夏の葬儀の服装
学生の場合は、学校の制服があれば制服で問題ありません。
夏服の制服でも大丈夫です。
制服がない子どもは、
- 白いシャツやブラウス
- 黒や紺のズボン・スカート
- 落ち着いた色の靴
などを選びます。
小さな子どもの場合は、完全な喪服にこだわる必要はありません。
特に真夏は体温調節が難しいため、子どもについては体調を優先しながら、派手ではない服装を選ぶことが大切です。
一日葬・直葬なら服装は変わる?
一日葬でも基本的な服装は同じ
一日葬は通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を一日で行います。
通夜がないだけで、告別式は行うため、一般的には家族葬と同じような喪服を着用します。
「一日だけだからカジュアルでいい」という意味ではありません。
直葬では家族の意向を確認する
直葬は通夜や告別式を行わず、火葬を中心に見送る形式です。
家族だけで行う場合には、
「喪服ではなく、黒や紺などの落ち着いた服装で」
とご家族で決めるケースもあります。
一方で、直葬でも正式な喪服で火葬へ立ち会う方もいます。
決まった一つの正解があるというより、喪主やご家族の意向に合わせることが大切です。
「平服でお越しください」と言われたら?
葬儀や法要で、
「平服でお越しください」
と案内されることがあります。
この場合の「平服」は、Tシャツやジーンズなどの普段着を意味するものではありません。
男性であれば黒・紺・ダークグレーなどのスーツ、女性であれば同系色のワンピースやアンサンブルなど、控えめな服装を選ぶと安心です。
夏だからといって、ハーフパンツやサンダルなどまでカジュアルにするのは避けましょう。
夏の葬儀でできる暑さ対策
真夏の葬儀では、服装マナーと同じくらい体調管理も大切です。
吸汗速乾のインナーを使う
礼服の下に吸汗速乾素材のインナーを着ると、汗による不快感を抑えやすくなります。
ただし、襟元や袖口からインナーが見えないものを選びましょう。
移動中は上着を脱ぐ
炎天下を歩くときや車で移動するときは、上着を脱いで体温を調整しましょう。
会場へ入る前に着直せば十分です。
ハンカチや飲み物を用意する
夏の葬儀では汗をかくため、黒・白など落ち着いた色のハンカチがあると便利です。
火葬場への移動などもあるため、水分もこまめに取るようにしましょう。
高齢者は特に無理をしない
家族葬では、ご高齢の親族が参列することも多くあります。
「喪服だから絶対に上着を脱いではいけない」と我慢して体調を崩すより、涼しい場所へ移動したり、上着を脱いだりする方が大切です。
葬儀社のスタッフへ声をかければ、休憩場所などを案内してもらえる場合もあります。
夏の家族葬で避けたい服装
暑いからといって、どこまで軽装でもよいわけではありません。
特に避けたいのは、
- タンクトップ
- ハーフパンツ
- 派手なTシャツ
- サンダルやミュール
- 原色や目立つ柄
- 大きく光るアクセサリー
などです。
迷ったときは、**「涼しい服装」ではなく「夏仕様の落ち着いた服装」**と考えると選びやすくなります。
よくある質問
真夏でも男性はジャケットを着ないといけませんか?
葬儀や告別式など正式な場では、礼服の上着を着用するのが基本です。
ただし、屋外での移動や待ち時間などでは、体調に合わせて脱いでも問題ありません。
会場や喪主から案内がある場合は、それに従いましょう。
女性は夏でも黒いストッキングが必要ですか?
正式な葬儀では黒いストッキングを着用するのが一般的です。
暑い時期は薄手のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、体調面など事情がある場合は無理をせず、ご家族や葬儀社へ相談してください。
直葬なら普段着でもいいですか?
直葬では家族だけで火葬することも多く、喪服ではなく落ち着いた服装を選ぶケースもあります。
ただし、直葬だから必ず普段着でよいというわけではありません。
喪主や一緒に参列するご家族と服装を合わせておくと安心です。
9月でも夏の喪服で大丈夫ですか?
問題ありません。
暦よりも実際の気温に合わせて選びましょう。
9月でも暑い日は多いため、夏用の礼服を使用して構いません。
まとめ
7月・8月・9月の暑い時期でも、家族葬の基本的な服装マナーは通常の葬儀と大きく変わりません。
男性は黒い礼服、女性は黒いワンピースやアンサンブルなど、落ち着いた服装を基本とします。
ただし、真夏の葬儀では暑さへの配慮も必要です。
移動中には上着を脱ぐ、夏用の礼服や吸汗速乾インナーを使用する、水分を取るなど、無理のない範囲で暑さ対策を行いましょう。
また、一日葬や直葬であっても、葬儀形式だけを理由に服装が決まるわけではありません。
迷った場合は、
「故人やご家族に失礼のない落ち着いた服装か」
を一つの基準に考えるとよいでしょう。
特に高齢の方や子どもが参列する場合は、マナーだけにとらわれず体調を優先することも大切です。
はりま終活相談所より
基本的には猛暑といえど、服装マナーは変わっておりません。ただし、家族葬が一般化したことにより、服装マナーも以前ほど堅い印象はありません。実際の葬儀をみてみると、近親者のみの通夜であれば平服で参列したり、30度を超える日であれば男性の中でも半袖シャツで参列する方も見受けられます。また出来るだけ参列者の負担を少なくするために、初七日法要を式中初七日にしたり服装面以外でも対策される方もいらっしゃいます。
もちろんマナー・慣習は大切にするべきではありますが、ご家族・ご親族があまり負担にならないよう故人様を送れることが出来るように配慮することも大切なことかもしれません。
この記事の監修者
播磨地域で葬祭業界に15年以上勤務。
累計900件以上の葬儀を担当。
加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に、家族葬・一日葬・一般葬・直葬まで幅広くサポートしてきました。葬儀以外にも墓じまい・お寺問題・遺品整理など幅広くサポート経験があります。はりま終活相談所では、加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に、終活や葬儀に関する情報を発信しています。
家族葬・葬儀について不安や疑問がある方は、ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。
合わせて読みたい記事
病院で亡くなったら何をする?ご逝去後の流れをわかりやすく解説


コメント