ご家族が亡くなられたとき、多くの方が最初に戸惑うのが、
「これから何をすればいいのか分からない」
ということです。
葬儀社への連絡、ご遺体の搬送、親族への連絡、通夜や告別式の準備。その後も、役所の手続きや四十九日法要の準備が続きます。
すべてを一度に考えようとすると、不安になるのは当然です。
まず必要なのは、葬儀社へ連絡して、ご遺体の安置場所を決めることです。その後のことは、葬儀社と相談しながら一つずつ進められます。
この記事では、加古川市・高砂市・稲美町・播磨町で家族葬を検討されている方に向けて、ご逝去から四十九日までの一般的な流れを順番に解説します。
葬儀の流れは大きく3つに分かれます
ご逝去から四十九日までは、次の3段階に分けると分かりやすくなります。
- ご逝去直後の対応
- 通夜・葬儀・火葬
- 葬儀後の手続きと四十九日の準備
一般的な流れは次のとおりです。
| 時期 | 主な流れ |
|---|---|
| ご逝去直後 | 死亡確認、葬儀社への連絡、搬送、ご安置 |
| 安置後 | 葬儀の打ち合わせ、日程調整、親族への連絡 |
| 葬儀前 | 納棺、通夜の準備 |
| 葬儀当日 | 葬儀・告別式、出棺、火葬、収骨 |
| 葬儀後 | 初七日、各種手続き、香典返しの準備 |
| 四十九日まで | 四十九日法要、本位牌、納骨の準備 |
家族葬であっても、基本的な流れは一般葬と大きく変わりません。
違うのは、参列していただく方の範囲や、葬儀の規模です。
ご逝去直後に行うこと
医師による死亡確認を受ける
病院や施設で亡くなられた場合は、医師が死亡確認を行います。
その後、医師から死亡診断書が発行されます。
死亡診断書は、死亡届の提出や火葬許可の手続きなどに必要な大切な書類です。受け取った後は、紛失しないように保管しましょう。
事故や突然死など、亡くなられた状況によっては、死亡診断書ではなく死体検案書が発行される場合もあります。
葬儀社へ連絡する
死亡確認を受けたら、葬儀社へ連絡します。
病院では長時間ご遺体を安置できないため、搬送の手配が必要になるからです。
すでに相談している葬儀社がある場合は、その葬儀社へ連絡しましょう。
まだ葬儀社を決めていない場合は、次の点を確認して選びます。
- 深夜や早朝でも対応しているか
- 搬送後の安置場所があるか
- 家族葬の相談ができるか
- おおよその費用を説明してもらえるか
この段階ですべての葬儀内容を決める必要はありません。
まずは「どこから、どこへ搬送してもらうのか」を伝えれば、葬儀社が必要なことを確認してくれます。
病院から紹介された葬儀社に依頼する必要はありません
病院から葬儀社を紹介されることがありますが、その葬儀社へ必ず葬儀を依頼しなければならないわけではありません。
ご家族が選んだ葬儀社へ依頼できます。
ただし、搬送だけを依頼した後に別の葬儀社へ変更すると、搬送費用や安置費用が発生する場合があります。
その場で慌てて決めるのではなく、費用や今後の流れについて確認してから依頼することが大切です。
実際安置後のお見積りを見て不信感が募り、葬儀社の変更を考える方もおられます。
ご遺体を安置する場所を決める
搬送先は、主に次の3つです。
- ご自宅
- 葬儀会館
- 専用の安置施設
以前はご自宅へお連れすることも多くありましたが、現在は住宅事情やご家族の負担を考え、葬儀会館や安置施設を利用されるケースもあります。
自宅へ帰してあげたいという希望がある一方で、階段や搬入口の問題から難しい場合もあります。
また家族葬をするにあたり、ご近所の目があることからも直接葬儀会館へ安置することが多くなってます。
ご家族の希望だけでなく、住宅環境や付き添いの可否も含めて葬儀社へ相談しましょう。
安置後に葬儀社と打ち合わせを行います
ご安置が済んだ後、葬儀社との打ち合わせを行います。
ご家族が亡くなられた直後は気持ちの整理がつかず、説明が頭に入りにくいこともあります。可能であれば、複数のご家族で打ち合わせに参加すると安心です。
葬儀の形式を決める
まず、どのような形でお見送りするかを相談します。
主な葬儀形式には、次のようなものがあります。
- 通夜と告別式を行う家族葬
- 通夜を省き、告別式と火葬を行う一日葬
- 通夜や告別式を行わず、火葬を中心に見送る直葬
- 友人や近所、仕事関係者まで広く参列してもらう一般葬
費用だけで決めるのではなく、故人がどのような人だったのか、誰に見送ってもらいたいのかを考えて選ぶことが大切です。また葬儀が終わった後に弔問で多くの人が来ることが想定出来る場合は通夜・告別式に参列していただく方が負担が少なくなる方もおられます。
喪主を決める
喪主に法律上の決まりはありません。
一般的には、故人の配偶者や子どもなど、近しいご家族が務めます。
喪主は葬儀社との主な連絡窓口となり、親族への挨拶なども行います。ただし、すべてを一人で抱える必要はありません。
高齢の配偶者が喪主となり、実際の連絡や打ち合わせは子どもが支えるケースも多くあります。
葬儀と火葬の日程を決める
葬儀の日程は、ご家族の希望だけでは決まりません。
主に次の予定を確認しながら調整します。
- 火葬場の空き状況
- 宗教者の予定
- ご家族や親族の都合
- 葬儀会館の空き状況
火葬場が混み合っている場合は、葬儀まで数日待つこともあります。
日程が延びると、ご安置費用やドライアイスの追加費用が発生する場合があるため、見積もりとあわせて確認しましょう。
見積書の内容を確認する
葬儀費用は、基本プランだけでなく、人数や安置日数によって変わります。
特に確認しておきたいのは、次の項目です。
- 搬送費用
- 安置施設の利用料
- ドライアイス
- 会館使用料
- 火葬料金
- 料理や飲み物
- 返礼品
- 供花
- 宗教者へのお布施
「プラン料金はいくらか」だけでなく、最終的にどのくらいの総額になりそうかを確認することが重要です。
遺影写真を選ぶ
遺影写真には、故人らしい表情が分かる写真を選びます。
必ずしも正面を向いた証明写真である必要はありません。
多少背景に物が写っていても、現在は画像加工によって整えられることがあります。集合写真しかない場合でも、葬儀社へ相談してみましょう。
家族や親族へ訃報を伝えます
葬儀の日程や場所が決まったら、親族や関係者へ連絡します。
ただし、亡くなられた直後に全員へ連絡する必要はありません。
まずは、近しいご家族や親族へ知らせます。
日程が決まっていない場合は、
「本日、父が亡くなりました。葬儀の詳細は決まり次第、改めてご連絡します」
と伝えれば十分です。
家族葬に呼ぶ範囲を決める
家族葬に、何親等まで呼ばなければならないという決まりはありません。
一般的には、
- 配偶者
- 子ども・孫
- 兄弟姉妹
- 普段から交流のある親族
- 特に親しかった友人
などを中心に考えます。
迷ったときは、「故人が最後に会いたかった方かどうか」を一つの基準にするとよいでしょう。
参列をお願いしない方への伝え方
家族葬では、葬儀後に訃報を伝えることもあります。
ただし、近しい親族へ何も伝えないまま葬儀を終えると、
「最後にお別れをしたかった」
と言われる場合があります。
参列をご遠慮いただく場合でも、関係の深い方には、
「近親者のみで執り行いますので、参列はお気遣いなくお願いいたします」
と事情を伝えておく方が、後の行き違いを防ぎやすくなります。
納棺を行います
納棺とは、故人の身支度を整え、お棺へ納める儀式です。
葬儀社や地域によって内容は異なりますが、
- お体を清める
- 衣服を整える
- 旅支度をする
- ご家族で故人をお棺へ納める
といった流れで行われます。
故人が好きだった服を着せたり、思い出の品を一緒に納めたりできる場合もあります。
ただし、火葬できない物もあるため、何を入れられるかは葬儀社へ確認しましょう。
通夜の流れ
通夜は、葬儀・告別式の前日に、ご家族や親しい方が故人と過ごす時間です。
一般的には次のように進みます。
- 参列者の受付
- 僧侶による読経
- 喪主・遺族の焼香
- 親族・参列者の焼香
- 喪主の挨拶
- 通夜振る舞い
家族葬では、参列者がご家族と親族に限られるため、受付を設けなかったり、通夜振る舞いを省略したりすることもあります。
形式にとらわれすぎず、ご家族に合った形を葬儀社と相談しましょう。
葬儀・告別式当日の流れ
葬儀と告別式は同じ時間帯に続けて行われることが多く、一般的には次のように進みます。
- 開式
- 僧侶による読経
- 弔辞・弔電の紹介
- 喪主・遺族の焼香
- 親族・参列者の焼香
- 閉式
- 最後のお別れ
- 出棺
宗教や宗派によって式の内容は異なります。
無宗教葬の場合は、読経を行わず、黙とうや献花、思い出の映像などを取り入れることもあります。
最後のお別れ
式が終わると、ご家族や参列者でお棺の中へ花を手向けます。
故人のお顔を見てお別れできる最後の時間です。
葬儀中は慌ただしく過ぎてしまうため、この時間を大切にしていただきたいと思います。
出棺・火葬・収骨の流れ
火葬場へ移動する
出棺後、故人を乗せた霊柩車とともに火葬場へ向かいます。
同行するのは、ご家族や近しい親族が中心です。
人数や移動手段は事前に確認し、必要であればマイクロバスやタクシーなどを手配します。
火葬を行う
火葬場では、火葬許可証を提出します。
通常は葬儀社が準備や管理を行うため、ご家族が手続きを一から行う必要はありません。
火葬炉の前で最後のお別れをした後、火葬が始まります。
火葬中は、待合室などで過ごします。
ご遺骨を収骨する
火葬が終わると、ご家族でご遺骨を骨壺へ納めます。
収骨の方法は地域や火葬場によって異なりますので、係員の案内に従いましょう。
火葬後に受け取る書類は、納骨の際に必要になる場合があります。紛失しないように保管してください。
初七日法要を行います
初七日法要は、本来、亡くなられた日を含めて7日目に行う法要です。
ただし現在は、ご家族や親族が改めて集まる負担を考え、葬儀当日に初七日法要を行うケースが多くあります。
- 告別式に続けて行う
- 火葬後に式場へ戻って行う
- 後日、本来の日程で行う
など、進め方が異なります。
菩提寺がある場合は、葬儀社だけで決めず、ご住職へ相談しましょう。
葬儀後に行うこと
葬儀が終わると、少し落ち着けるように思われますが、実際にはさまざまな手続きが待っています。
すべてをすぐに終わらせる必要はありません。期限の近いものから順番に進めましょう。
葬儀費用や香典を整理する
まずは葬儀社への支払期限を確認します。
あわせて、
- 葬儀関係の領収書
- 香典帳
- 香典の金額
- 供花や弔電をいただいた方
を整理しておくと、香典返しや相続の手続きを進めやすくなります。
健康保険や年金などの手続きを行う
必要な手続きは、故人の状況によって異なります。
主なものには、
- 健康保険証や介護保険証の返却
- 年金に関する届け出
- 世帯主の変更
- 公共料金や携帯電話などの名義変更・解約
- 生命保険の請求
- 銀行口座や相続財産の確認
などがあります。
自治体によっては、死亡後の手続きをまとめて案内する窓口が設けられている場合もあります。
葬祭費や埋葬料を確認する
故人が加入していた健康保険によっては、葬儀を行った方へ葬祭費や埋葬料などが支給される場合があります。
申請先や支給額、必要書類は加入先によって異なります。
領収書や会葬礼状などが必要になることもあるため、葬儀関係の書類はまとめて保管しておきましょう。
四十九日までに準備すること
四十九日は、仏教において忌明けの節目とされる法要です。
葬儀後は手続きに追われやすいため、日程だけでも早めに相談しておくと安心です。
四十九日法要の日程と会場を決める
四十九日法要は、命日から49日目より前の土日など、ご家族や親族が集まりやすい日に行うことがあります。
日程を後ろへ延ばすよりも、前倒しにする考え方が一般的ですが、宗派や寺院によって異なります。
菩提寺へ連絡し、日程や会場について相談しましょう。
会場は、
- 寺院
- 自宅
- 葬儀会館
などから選びます。
本位牌を準備する
葬儀で使用する白木位牌は、一般的に四十九日までの仮位牌です。
四十九日法要までに、黒塗りなどの本位牌を準備します。
本位牌は注文から完成まで時間がかかることがあるため、早めに仏壇店や葬儀社へ相談しましょう。
宗派によっては位牌を使用しない場合もあります。
納骨について相談する
四十九日法要にあわせて納骨するご家庭もありますが、必ず四十九日に行わなければならないわけではありません。
お墓が決まっていない場合や、ご家族の気持ちの整理がつかない場合は、急いで決める必要はありません。
菩提寺や霊園、ご家族で相談し、納得できる時期を選びましょう。
香典返しを準備する
葬儀当日に返礼品をお渡ししていても、いただいた香典の金額によっては、後日追加のお返しをする場合があります。
誰から、いくらいただいたかを香典帳で確認しながら準備します。
一般的には、四十九日の忌明け後に挨拶状を添えてお送りします。
加古川・高砂・稲美町・播磨町で葬儀を行うときの注意点
火葬場の空き状況によって日程が変わります
葬儀の日程は、火葬場の予約状況に大きく左右されます。
特に希望が集中する日や時期によっては、数日お待ちいただくこともあります。
その場合は、ご安置日数が増えるため、安置施設の利用料やドライアイスの追加費用について確認しておきましょう。
故人の住所地によって火葬料金が異なることがあります
公営火葬場では、故人の住民登録地などによって市民料金と市外料金が分かれている場合があります。
どの火葬場を利用できるのか、費用がいくらになるのかは、葬儀社へ確認しましょう。
地域との付き合いも考えて参列範囲を決める
加古川市・高砂市・稲美町・播磨町では、地域によって近所付き合いの深さが異なります。
家族葬を希望していても、ご近所へ知らせるかどうかで迷われるご家族は少なくありません。
一律に決めるのではなく、故人の生前のお付き合いや今後のご家族の生活も踏まえて考えることが大切です。
葬儀の流れについてよくある質問
亡くなってから葬儀まで何日かかりますか?
火葬場や宗教者、会館の予定によって異なります。
亡くなられてから2日から4日程度で葬儀を行うケースもありますが、火葬場の混雑状況によっては、それ以上かかる場合もあります。
葬儀社はいつまでに決めればよいですか?
病院や施設からご遺体を搬送する必要があるため、死亡確認後に葬儀社へ連絡します。
危篤の段階で相談先だけでも決めておくと、万が一のときに慌てずに済みます。
家族葬では誰まで呼べばよいですか?
決まりはありません。
ご家族や親族、故人と特に親しかった方を中心に考えます。
呼ばない方との関係が気になる場合は、葬儀後の報告も含めて事前に話し合っておきましょう。
四十九日まで毎週法要を行う必要がありますか?
宗派や地域、家庭の考え方によって異なります。
現在は、初七日と四十九日を中心に行うご家庭も多くあります。菩提寺がある場合は、ご住職へ確認しましょう。
まとめ|すべてを一度に決める必要はありません
ご逝去から四十九日までは、葬儀だけでなく、行政手続きや法要の準備など、決めなければならないことが続きます。
しかし、亡くなられた直後からすべてを考える必要はありません。
まず行うことは、
- 医師から死亡診断書を受け取る
- 葬儀社へ連絡する
- 搬送先と安置場所を決める
この3つです。
ご安置が済んでから、葬儀の形式や日程、参列していただく範囲、費用について順番に相談していきましょう。
家族葬で大切なのは、形式どおりに進めることではなく、故人とご家族にとって納得できるお別れの時間をつくることです。
はりま終活相談所より
一見するとすることが多くて大変そうだ、自分にも出来るか心配などご不安に思われるかもしれませんが、実際は葬儀社と相談・サポートがあるので頼れるところは頼りましょう。
まずは葬儀、それからその後の手続きや四十九日のご準備となります。すべてを一度に決める必要はないのでまわりの方と相談しながら一つずつやっていきましょう。
はりま終活相談所では、加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に、終活や葬儀に関する情報を発信しています。
合わせて読みたい記事
家族葬で後悔するケース5選|「こんなはずじゃなかった」を防ぐために
葬儀の事前相談で確認すべき10項目|後悔しないために準備しておきたいこと
家族葬の葬儀社はどう選ぶ?加古川市・高砂市・稲美町・播磨町で後悔しないためのポイント【2026年版】
死亡後24時間の流れを解説|親が亡くなったら何をすればいい?
この記事の監修者
播磨地域で葬祭業界に15年以上勤務。
累計900件以上の葬儀を担当。
加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に、家族葬・一日葬・一般葬・直葬まで幅広くサポートしてきました。葬儀以外にも墓じまい・お寺問題・遺品整理など幅広くサポート経験があります。はりま終活相談所では、加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に、終活や葬儀に関する情報を発信しています。
家族葬・葬儀について不安や疑問がある方は、ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。


コメント